おとなもこどもも考える ここはだれの場所？ ＠東京都現代美術館

かかしコンクールのかかしで賑わう清澄白河の通りをぬけて行ってきました土曜日の都現美。
アートに関心のあるひとびとはこっちはとっくに見ちゃってて、今日あたりなんかは春画展に行ってるに違いないぜ。
と高をくくっていたら、そうでもなくってチケット売り場に若干の列ができておりました。
同時開催のきかんしゃトーマス展とも相まってか小さいおともだちが沢山いましたよ。

まずは入ってすぐ、ヨーガン レールさんのインスタレーション。
カラフルなガラクタが色・種類別におかれていて、わぁ　となるんだけどプラスチックの劣化具合から一目で海のごみとわかります。
さわっちゃだめだよ　と入口にかかれている為、手を後ろに組んで触らないようにがんばっている少年、
そのとなりで、これは何のゴミかなぁと作品を持ち上げてしまう私のアラフォー同行者
なにさわってんの？とたしなめると、え？あっ！とあせるアラフォー。
そのあと、他のちびっこがキャップの山に思わず　ズサーッ　となっていたので、まあ大丈夫でしょう。
さわっちゃだめと書いてはあるものの、
さあ、遊んでごらん、きれいでしょ？でも海のごみだよ。ということかな。

つづくお部屋は壁が鏡になっていてクリスマスのオーナメントを大きくしたような照明がキラキラしていました。
確かにいらないもので作られたきれいなものたちでした。
近づいてみたら洗剤の容器のようなバケツに　ECO　CLEAN　とプリントされておりました・・・
照明の部屋を抜けると写真と砂とビーサンのお部屋。
並べられた写真の海の対比、細かいプラスチックがたくさん混ざった小さな砂浜、ボロボロのビーチサンダル
もう胸がいたいです。

　「はじまるよ、びじゅつかん（おかざき乾じろ 策）」
こちらは子供しか入れないので、仕切りに顔面を押しつけて隙間から覗こうとしましたがちょっとわかりませんでした。
中の様子を糸電話で聞いているお母さんがいてうらやましかったです。
ちなみに、入り口に用意されている詩を声を出して読むと高校生も入れるみたいですよ。うらやましいですね。

そして、いろいろと物議をかもした 会田家（会田誠、岡田裕子、会田寅次郎）のお部屋
こちらはやはり人も多かったです。
話題になったというのもあると思いますが、単純に見るのに時間がかかる作品が多いからでしょう。
入口すぐのところのTEDで早くも足が止まってしまい、モヤモヤ棒体操、愛憎弁当、夫婦の馴れ初め、
日本の総理大臣と名乗る男の演説など所々聞いては転々とし最後に
時間が足りない！！と途方に暮れました。
寅次郎くんの作品にいたっては全く見られませんでした＞＜
夏休み中は会田さんが会場にてカルタの彫刻をしていたそうなので、その時に行っていたら
そこから一歩も動けなかったかと思うといらっしゃらなくてよかったです。うそです。
ヘッドホン待ちのことも考えると、あと３時間くらい必要だったかも。

アルフレド＆イザベル・アキリザン　私の場所はだれのもの？
手に段ボール製のおうちを持っているお子様を何人か見ましたが、ここで作ったみたいです。
展示はそのおうちが増殖した、ニョキニョキとタワーマンションが生えている自分ちのまわりの風景にも似たものでした。
こちらも細かくみたら時間がかかりそうです。

とても見応えのある展ですので、今週末行かれる方はご注意をば。

そして、大急ぎで見た　　オスカー・ニーマイヤー展
冒頭で、UFO（ニテロイ現代美術館）から降り立つニーマイヤーさんが見れたのでもう満足でした。
模型すら広大。
もともとあった巨大な岩を組み込んだご自宅、ホンマタカシさんの写真とともにうっとりしました。

googleマップの航空写真をプリントした絨毯上に再現されたイビラプエラ公園